※ネタばれあり
シーズン1の概要はこちら↓
放送からもう11年も経ってるんですね。
今さらながらドラマ「ハンニバル」見ました。
で、レクター博士とウィルの拗れまくりなサイコお耽美ブロマンスの世界にどハマり。
二人とももっと素直になれよ!
と思いながら、何度「くぅ~~」と悶えまくったことか。
放送当時、世界中の腐女子を唸らせ界隈をざわつかせていたそうで、今でも根強いファンがいるらしい。
11年たってから視聴した腐主婦が沼ってるのだから、その求心力たるや、おそるべし。
全編を彩る萌えまくりシチュエーションに世界の腐脳人が泣いたであろうこの「ハンニバル」について、ドラマの幻想的&哲学的&宗教的&芸術的な麗しい世界観からあえて外れ、ゴシップ記事のごとく、腐った目線全開で語りたいと思います。
第1話の見所
①出会った瞬間一目惚れ。
YES!フォーリンラブ💓なレクター博士。
ジャック(FBI行動分析課長)を介してウィルと出会ったレクター博士。
このドラマの全編に繋がる非常に重要なシーンです。
この時のレクター博士の顔よ!
なんちゅう表情やねん👀
俯きがちに早口で話すウィルを、それはそれは優しい眼差しで見つめております。
こんな慈愛と興味に満ち満ちたお顔はウィル以外には決して見せません。
この時絶対「なんておもしろいんだ(興味深いと言う意味合いのおもしろい。interesting)」って思ってたよね?!博士。
これ、恋愛ドラマや漫画で言うならば、博士にとってウィルは【おもしれーやつ】枠なんです。
まさに王道中の王道。
おもしれーやつとは、今まで出会ったことがない新鮮な、尚且つ稲妻で撃たれたような衝撃的な存在。
しかも、サイコな殺人鬼である自分を理解・共感してくれる唯一の存在になるかもしれないんです。
そう、おもしれーやつは、恋が始まる合図なんですよ🤭
その対比として、ウィルと出会う前に、レクター博士の患者・フランクリンとのカウンセリングシーンが描かれています。
まるでゴミを見るような目つきのレクター博士。
フランクリンが鼻をかんだティッシュを、冷え冷えな視線でチラ見。
レクター博士の目から液体窒素が放たれ、ティッシュをジジジっと焼くかと思ったよ。
もしこれがウィルの使用済みティッシュ(言い方よ)なら、ジップロックに入れて保管していたかもしれない、博士ならやりかねない。
そうそう、この時フランクリンが泣きながら博士に「プリーズ」って言います。
のちに、ウィルが泣きながら博士にプリーズする場面があるのですが、レクター博士の表情をそのシーンと比べるとかなり面白いです。
このドラマには、こう言う対比シーン、伏線シーンが多々登場します。
とにかくウィルに釘付けなレクター博士。
ウィルをサッと観察。
無精髭に隠された流麗なフェイスライン。
メガネの奥に潜む山藍摺の瞳は長い睫毛に縁取られ、瞬きするたびに震えている。
無造作に伸びたダークブラウンの巻き毛。
触れればきっと柔らかいに違いない。
博士、瞬時に見抜いたよね?ウィルの造形美を。
「僕を精神鑑定しないでください💢」ってプリプリ怒りながら退出したウィルに対して、博士は固く誓います。
「事件に協力するよ、ウィルのために」。
これはジャックに対して向けられた発言だけれど、博士の意思は最初から明白だったんですね。
全てはウィル中心だって。
そして博士のその意思はビタ1ミリブレることなく突き進んでいきます。
②来ちゃった💗なレクター博士。
早朝からお弁当をこしらえて、遠路はるばるウィルの自宅を訪問しちゃう。オカン属性発動。
レクター博士、なんと出会ってすぐウィルのおうちを突撃訪問しちゃいます。
ウィルのおうちはバージニア州のウルフトラップ。
どのくらいの距離なのかいまいちピンときません。
でも、大丈夫。今はグーグルマップと言うとっても便利なものがあります。
さっそく調べてみました。
いくつかルートがあるようですが、車で約1時間半。
距離にして63マイル(50マイルくらいのルートもあり)1マイル1.609kmなので、
なんと101.3km!
フルマラソン往復してもおつりがきますよ😱
100kmって言ったら、電車なら東京駅から熱海くらいまで行けちゃいます。
つまり何が言いたいかと言うと…博士、ガチですね。ウィルのガチ勢ですね。
いやぁ、恋心って凄い。
とにかく最初が肝心って思ったんでしょうねぇ、博士。
あとウィルみたいなタイプは世話焼きオカンに弱いと踏んだのでしょう。
流石、高名な精神科医。
レクター博士の早朝訪問を明らかに不審がるウィルたん。そりゃそうだ、会っていきなり精神分析してきたオジサンが、これまたいきなり「来ちゃった💗」したんだから。
「食事には気を使っている。だから大抵自分で作る。朝の始まりはタンパク質」なぁんて、ちゃっかり良妻賢母アピール博士。
タッパーに入った彩り鮮やかな朝食。
よく見ると水筒も持参。
抜かりないぜ、博士。
当たり前のように口に入れるウィル。
ウィンナーらしきものはたぶん…。
「おいしいよ、どうも」
ウィルよ、ちょろい、ちょろすぎる!
博士の【ウィルの胃袋つかめ作戦】大成功。
「この前は分析しちゃってごめんね、またやっちゃうかもしれないから、控えめに謝っとくね」って初対面でウィルを怒らせちゃったフォローもバッチリ。
博士の言葉に塩反応なウィル。
「我々に後ろめたいものは何もない」って博士〜、何をおっしゃいますやら。
なーんも知らないウィル。
もりもりと手作り弁当にがっつきます。
二人で朝食を囲んで、博士の巧みな話術でだんだんとウィルも表情が柔らかくなり、会話も弾んできたところで(カップのくだりの時のウィルの笑顔が眩しくってね。破顔とはまさにこのことよ。ヒュー・ダンシー可愛いなぁ)
急に真顔になった博士はウィルのことを「ヘビ退治に必要なマングース」って例えます。
よくわからん例えに訝し気なウィル。
これね…シーズン3でその謎が解けるんです。
伏線が半端ない。
で、その謎が解けたときに
もうーーやだー博士ったらぁってなります。
この朝食シーン、博士がグイグイとウィルを質問攻めにして、ウィルは博士の期待通りの受け答えをするんです。
モズの模倣犯をちゃんとプロファイリングしていて、犯行現場をラッピングされたギフトって見立ててる。
博士の嬉しそうな顔ったら。
ウッキウキやないかーい!
とどめにウィルのあの笑顔を見て、完全に堕ちたんでしょうね博士は。ウィル沼に。
たぶんウィルの見た目は博士のどタイプで、
さらに自分を理解し共感することができる稀有な存在だと言うことが、朝食の会話でしっかりと確認できて、加えてウィルは人にデレデレ媚を売らない崇高な精神とプライドを持っている。
ツンツンしているかと思いきや、時折極上の笑顔を見せる。
こりゃーたまらんだろう、博士からしたら。
ウィルをなんとしてでも自分だけのものにしたい、博士の負けられない戦いが幕を開ける…。
第1話は、この後ずっとウィルの脳内に付きまとうホッブスと
博士とウィルにとって重要な関わりを持つアビゲイルも登場。
ホッブスの職場に行く時の博士もウッキウキ。
ウィルとのドライブ楽しかったんだろーなー。
博士はいつも冷静沈着で感情を表に出さないけれど、対ウィルの時だけはわかりやすいくらい顔に出てます。
恋する男子は可愛いね😍
ちなみに、実の父親に喉を掻っ切られ一命を取り留めたアビゲイルの病室で、椅子に座ったままうたた寝し寄り添う博士の寝顔が渋かっこよく痺れます。
マッツ、レクター博士を演じてくれてありがとう。